とくに地方の土地によくあることですが、不動産登記の土地所有者の名義が亡くなった先祖のままになっていることがよくあります。父や母といった先代の名義であるだけでなく、祖父や曾祖父、あるいはもっと代をさかのぼった人の名義であることもあります。そうすると権利者は数10人とか、場合によっては100人をこえることもあります。長年、土地を管理し、固定資産税も払ってきて、てっきり自分だけが権利者だと思っていたらたくさんの法定相続人がいることがわかって驚くことになります。

このような場合、法的には遺産分割の手続きによって土地を最終的に帰属させる相続人が決まるまでは、遺産である土地をこれらの相続人が共有していることになります。土地を相続して自分の名義にするためには、他の権利者と協議して、あるいはお願いして、自分の名義にすることに納得してもらい遺産分割協議書などに捺印をしてもらうことになります。その際、代償として金銭(いわゆる「ハンコ代」)を支払うということが必要になることもあります。他の権利者の協力が得られなければ、家庭裁判所で調停、仲裁といった手続きを行ない、それでもまとまらなければ裁判の手続きを経て登記をしなければなりません。

そうならないためにも協議・交渉の段階で弁護士など専門家に相談したり代理人になってもらうことも必要でしょう。不動産の登記手続きは、相続が発生したらできるだけ早くすませておくことが肝心です。

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